アフガニスタンの反政府勢力タリバン(以下、タリバン)が8月12日にアフガニスタンのガズニ州を制圧し、さらに侵攻を始めています。
8月15日現在では34州のうち、21の州都の制圧をタリバンが宣言していて、首都カブールまで迫ってきています。
このままではカブール陥落は時間の問題ですが、日本大使館や日本への影響について調べました。
タリバンがアフガニスタンを侵攻
タリバンが8月12日にアフガニスタンのガズニ州を制圧したと発表してから3日経ちますが、すでに21の州を制圧しています(侵攻自体は8月6日のようです)。
タリバンによると首都カブール以外の全ての主要都市を制圧したと発表しています。
地図の赤色はタリバンが制圧した地域です。ほとんどの地域が真っ赤で首都カブールも拮抗地域となっています。
タリバンが制圧できた理由としては、米軍の駐留軍が8月末を期限に撤退することだと思われます。アフガニスタン軍もタリバンと戦っていましたが、軒並み負けてしまい制圧されています。
首都カブール周辺はタリバン勢力で囲まれているので陥落まで時間の問題でしょう。
タリバンの侵攻でカブールは陥落?
8月15日にタリバンはアフガニスタン全土を制圧したと発表しています。首都カブールはまだ侵攻していないので、カブールが陥落すればアフガニスタンはタリバンの完全な支配下になります。
タリバンの上層部が戦闘員にカブールに進行するなと止めているようですが、理由は外国人がカブールの脱出を待っている可能性があります。
外国人に被害が出るとその国と争う可能性があるからでしょう。特にアメリカ人が被害に遭えば、アメリカは報復してくるでしょうし。
アメリカを筆頭に軍事力が高い国と争うことは避けたいのかもしれません。
タリバンのカブール陥落で日本大使館は?
タリバンのカブールが陥落するのは時間の問題ですが、8月15日にやっと日本外務省が避難させる方針を発表しました。
8月12日からタリバンの侵攻が進んでいるにも関わらず、外務省の発表は遅れています。
アメリカやドイツは大使館員を避難させるのに1000人規模の軍を派遣するそうですが、日本からは具体的な避難については何も発表がありません。
カブール陥落で日本に影響は?
カブールはまだ陥落されていないので、今のところ日本人に影響はありません。
ただ、アフガニスタン日本大使館からはカブール以外の地域に避難勧告の発表されています。

カブール以外は避難と発表されていますが、アフガニスタンはカブール以外の地域はほとんどタリバンに支配されています。
外務省から日本大使館員は避難する勧告が出されたものの自衛隊の派遣などの発表はないので、カブールに滞在している日本人は非常に危険な状態です。
もしタリバンに拘束されれば、過去同様に身代金を要求される可能性が高いです。となると、経済に関して日本に大きな影響があるでしょう。
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