「夏休みに入ったのに、子供が勉強しない...」
「家にこもってゲームしたり、ゴロゴロしてばかり…」
自分も昔は勉強が苦手だったとはいえ、息子(娘)ほどではなかった…と心配になり、どうすれば子供が勉強してくれるのか両親が悩む時期になりました。
夏休みの宿題をしない子供は、手伝うべきではありません。
それよりも、正しいやり方を教えてあげて、あとはやる気を引き出すモチベーターとしての役割が両親に求められます。夏休みの子供との接し方を詳しく書いていきますね。
夏休みに宿題をしない原因と心理
勉強が楽しくない
夏休みに宿題をしない子供の一番の原因です。
勉強大好き!という子供はなかなかいないです。自分の学生時代を振り返っても、同じように勉強が好きではなかったんじゃないかと思います。
記事の後半で書いていますが、勉強を楽しくないと感じる根本的な理由は「褒められないから」です。
サッカーが上達すれば同級生や先生に褒められるし、親だって褒めます。でも、勉強したところで「成績が良いのが当たり前」になる上に、両親も勉強するのが当たり前と考えて褒めなくなります。
どれだけ
「将来のために勉強しなさい!」
と言っても子供には響かない。
実際、自分が20代の時に
「両親はいつまでも居ないから親孝行しなさい!」
とか言われて真剣に受け止めましたか?(笑)
子供が勉強する理由は、目先のメリットです。
そして目先のメリットが得られないからこそ、子供はゲームや友達との遊びを優先するようになります。子供との接し方を少しずつ変えていくと、勉強嫌いもちょっとずつ変わっていきます。
何度も「勉強しなさい!」と言われる
意外とバカにできないのがコレです。
「勉強しなさい!」
と息子や娘に繰り返すほど、子供は勉強しないようになります。特に、「勉強してもいいかなー」と思っていた時に言われると最悪で、勉強に対するやる気が一気に失われます。
もちろん、子供に勉強を促すのは必要です。
ただ、毎日のように「勉強しなさい!」とか「勉強しなければ◯◯はナシ!」とするのは逆効果です。夏休みの場合「宿題を少しずつ進めないと後からどれだけ困るか」を伝えてあげましょう。
また、次にお話するペース配分も子供に教えたいですね。
ペース配分が考えられていない
長い夏休み特有の問題ですね。
大人だって、締切が先の仕事は先延ばししてしまうように、子供だって面倒な宿題は先延ばしがちです。なんせ夏休みは1ヶ月半近くもあるわけですから。
でも、子供にはまだペース配分ができません。
科目ドリルを終わらせ、工作or読書感想文を終わらせ、さらにポスター作成なども終わらせる。それぞれ、どれくらいの時間がかかるのか見当もつかないから、最終日近くなって泣きながら宿題をする羽目になります。
だから、大事なのは子供にペース配分を教えてあげること。
特に読書感想文など、普段慣れていないことは絶対に時間がかかるので、「早めにやっておいたほうがいいよ」とアドバイスをしてあげましょう。それだけでもだいぶ違います。
ペース配分を考えないと後が苦しくなるよ、と何度か伝えた上で子供が夏休みの宿題をしないなら、無理にやらせようとしなくても良いです。そのまま放置してください。
結局、先生に怒られないために子供は最終日必死になって勉強します。また、間に合わなければ先生に怒られますが、はじめてペース配分の必要性を理解し、次の夏休みで同じ失敗を繰り返さなくなります。
夏休みの宿題をやらなければ先生には怒られますが、かといって成績が下がるようなことはないのが普通ですし。いっそ、「早いうちに転ばせて失敗を学ばせる」ということも重要になります。
散々、ペース配分に注意して夏休みの宿題をやるべきだと話してきたにも関わらず、結局子供が勉強しなかったら、最終日だろうと両親が手伝う必要はありません。
むしろ手伝うことで、「なんだ、最終日まで宿題残しても両親が手伝ってくれるじゃん」と悪い経験が身につきます。後述しますがやり方は教えても、直接手伝うのは止めましょう。
夏休みの宿題は手伝うべきか?
手伝うのではなく、やる気を出させる
1つ前にお話しましたが、夏休みの宿題を手伝うのは子供にとって逆効果です。
最終日に必死になって子供に頼まれて「次からは気をつけてね」と手伝いたくなりますが、そこで手伝ってしまえば、子供は来年の夏休みでも同じことを繰り返します。
なんせ、両親がまた手伝ってくれるわけですから。
だから、夏休みの宿題をしない子供を直接手伝うことはしない。
代わりに、やる気を引き出してあげましょう。
具体的には【褒める】
これに尽きます。
子供がなぜ勉強しないかといえば、見返りが何もないからです。
そもそも勉強って楽しくないのに、勉強したところで何かメリットがあるわけでもない。お小遣いが増えるわけでも、両親に褒めてもらえるわけでもない。
特に、小学校の学年が上がるほど子供は褒められなくなります。
成績が良い子はそれが当たり前になるし、大半の子は低学年の頃より成績が下がって怒られることはあっても、褒められることなんてまずないですよね。
でも、当たり前だけど子供だって努力してるわけです。
だから「努力した分」は褒めてあげないといけません。テストであればたとえ点数が60点だとしても、「前回よりは点数上がったね!」とか「この問題が解けてるのはすごいね!」と努力を認めてあげる。
子供にとって、そうして勉強へのやりがいが生まれます。
だから、夏休みの宿題をしない子の接し方も同じです。
・問題集が1つ終わったら褒めてあげる。
・普段より長く勉強した日は褒めてあげる
・難しい問題が解けたら褒めてあげる
子供をしっかりと見ていないと、これって出来ないです。
子供に努力させたいのであれば、両親も同じように努力しなければいけません。とにかく子供の努力を認め、褒めてあげることを大事にしてみてくださいね。
絵、読書感想文はやり方を教えてあげる
夏休みの宿題は手伝うべきではない、とお話しましたが…
読書感想文など、特殊な宿題だけは別です。
大人だって、慣れない仕事をやるのは緊張するし、普段やらないことは後回しにしがちですよね。子供も同じで、よく分からないから先延ばしにしがちなんです。
・工作
・ポスター(絵)
・読書感想文
このあたりは特に。
中でも読書感想文が一番の曲者です。
大人ですら作文に苦手意識を持っている人は多いですし、普段作文なんて書かない子供がノーヒントでスラスラ読書感想文を書けるわけがありません。
そして、「1年前の夏休みも読書感想文は苦戦したなぁ…」という思い込みから、ますます読書感想文は後回しになってしまう。悪循環が生まれるわけです。
だから、読書感想文などはやり方だけは教えてあげましょう。
例えば「本のあらすじを書いても意味はない」のが読書感想文ですよね。まずは本のあらすじをサラッと書いて、そこから自分が何に気づいたか・学んだか。自分の生活にどう活かしていくか。
ここまで書ければ読書感想文としてはバッチリです。
子供にとっては、読書感想文なんて未知のもの。
なので、まずは「どのように書いていけばよいのか?」を教えてあげないと先延ばしになるし、苦手意識が積もって来年の夏休みでも同じように宿題をしない子供になってしまいます。
ちょっと耳が痛い話をします(笑)
読書をしない両親の子供は、読書をしません。同じように、勉強したり何かに打ち込む両親の姿を見ていない子供は、何かに打ち込むことなく日々を過ごしがちです。
休日にテレビの前でゴロゴロしている~、なんて姿を子供に毎日見せていたら、子供は本気で勉強するでしょうか?子供は親を誰よりもしっかりと見ています。
夏休みの宿題は、手伝わずにやる気を引き出す
読書感想文、図画工作など特殊な宿題はアドバイスをしてあげましょう。
でも、それ以外の宿題をかわいそうだからと手伝えば、夏休みのたびに宿題をしない子供になります。そして、いつまでも両親が最終日に手伝う羽目になります。
だからこそ、大事なのはやる気を引き出すこと。
「勉強しろ!」
と言うのももちろん大事ですが、子供は決して自分の言うことをなんでも聞くわけではないし、ぜひ「1人の人間」として、努力したことを認めてあげてください。
そうすれば今よりも少し勉強が好きになるし、夏休みの宿題をしない子供も次第に変わっていきますよ!
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