8月3日からギリシャで山火事が発生しています。
山火事はギリシャの首都アテネの北部で広がっていて、コス島やエビア島も山火事による火災が発生しています。原因は熱波であることが分かっています。
この記事ではギリシャの山火事の原因や場所、火災範囲の面積について調べました。
ギリシャの山火事の発生状況
ギリシャの山火事は7月31日から発生していて、8月10日現在も続いています。
これはギリシャのエヴィア島で発生した山火事の映像です。このとき気温は40度以上を超えており、住民がフェリーで避難する事態になっています。
他にはアテネ近郊で山火事が発生していて、オリンピア遺跡付近まで火の手が近づいていました(こちらはすでに鎮火)。
今年の熱波は1987年以来に匹敵していて、ギリシャの予報では気温が45度まで上がると警告していましたが、山火事が発生している地域では47.1度を記録しています。
ギリシャの山火事の原因は?
8月3日からギリシャで山火事が発生。画像から分かると思いますが、山火事の火災範囲はかなり広範囲に広がっています。
今回の山火事の原因は熱波と発表されています。
熱波による山火事の原因は、太陽光が強い地域で起こりやすいと言われています。
枯れ葉の着火は、太陽光が枯れ葉を熱することによって着火します。太陽光が強い地域で起こりやすく、ギリシャはもれなく太陽光が強いです。
アテネオリンピックでは聖火を凹面反射鏡という鏡で太陽光から熱を集め、採火していました。
ギリシャの山火事は毎年発生してる?
ギリシャの山火事は、毎年夏シーズンに各地で発生しており、2018年には「アテネ北東40kmにあるマラトン(村)」「アテネ西方50kmのキネタ周辺」で山火事が発生しています。
今年の山火事は過去30年で1番ひどく、ギリシャ全土で586件の山火事が発生しています。気温は47.1度を記録していて、山火事がいつ発生してもおかしくない気温とのこと。
エヴィア島に至っては2箇所で山火事が発生。数千ヘクタールが燃えてしまい、住民2000人がフェリーで避難する事態になっています。
ギリシャの山火事の場所
ギリシャの山火事の場所はかなり広範囲に広がっており、400箇所以上で山火事が発生していて、その中にはオリンピック発祥の地「オリンピア遺跡」の近くまで広がっています。
エビア島での火災がひどく、住んでいる人は船で脱出するほど被害が大きいです。
地図で見るとエビア島の3分の1は山火事による火災で燃えています。
他にはギリシャの首都アテネの住居の一部も山火事の被害に遭っています。アテネの山岳部も飛行機で消火活動をしていますが、消える気配がありません。
ギリシャの山火事による火災範囲の面積
ギリシャの山火事による火災範囲の面積ですが、約5万6655ヘクタールでした。
5万6655ヘクタールは東京ドーム約12117個分であり、今回のギリシャの山火事で数百世帯が家を失っています。
燃えただけで済む話であればまだ良いのですが、今回の山火事で汚染物質の放出量が強いため大気汚染も悪化することになりました。
他の国への影響
ギリシャの山火事の影響を調べたところ、他国へのフライトは通常通り運転しています(アテネ国際空港を確認)。ギリシャを出入国することに対しては問題有りませんでした。
今回の山火事を含め、地中海地域は「山火事多発地帯」になりつつあると、欧州のコペルニクス大気監視サービスが発表しています。
ギリシャの山火事以外にもドイツ・中国は水害が発生していて、温暖化が進行しています。
最近だと、ブルガリアでも山火事が発生しています。
ブルガリアもトルコやギリシャと同じく、地中海に近い国なので夏シーズンは山火事の発生率が高くなるかもしれません。
海外(日本)の反応
ギリシャの山火事について、海外(日本)の反応を調べました。
これはフェリーで避難する様子を撮影した映像です。この燃え方は映画のワンシーンと見てもおかしくありませんね。
ギリシャ付近に在住している方によると、気温が47度で空気が乾燥しているので、いつ山火事になっても不思議ではないとコメントしています。
ギリシャの山火事によって、樹齢2500年のオリーブの木が燃えてしまったそうです。木の生命力は強いので、新しい芽が出てくれるとよいのですが。。。
日本も地域によっては40度を記録しているので、このまま温暖化が進むとギリシャと同じように山火事が発生するかもしれませんね。
ギリシャのように島がいくつかあれば、フェリーで避難できますが日本は1つの島国(四国を除けば)なので、各地で山火事が発生すると、避難できる場所がない可能性があります。
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